【2022年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.12「南流山子ども食堂の会」の活動を紹介します!
【事業名】コロナ禍での「フードパントリー」「 子ども食堂 」拡充 事業
▼こうして助成金を活用しました!
子ども食堂活動の食材購入、場所代、とくに困窮されている家庭への食材支援に充てました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
子どもの頃、とても親切にしていただいたような「ご近所付き合い」を再現しようと「地域の子育て世帯を取り残さない」「やさしい社会の輪をつなぐ」をミッションに掲げ、2017年7月に発足しました。南流山センターを拠点に「子ども食堂」「フードパントリー」「小中学生の学び場」を開催しています。
地域のセーフティネットとして
「子ども食堂」は2017年10月~2023年3月までに計41回開催し、大人と子ども合わせて、のべ3,083名の方々が参加しました。新型コロナウイルスの影響で一時停止をしましたが、現在は黙食・小規模で再開しています。また、新型コロナウイルスにより収入ダウンの影響を受けた方向けに、食材無料配布活動「フードパントリー」を計53回実施し、配布先はのべ1,709世帯になりました。食材の内容も栄養バランスを考えて選んでおり、「地域のセーフティネット」として、コロナ禍にあっても月1回の開催を継続しています。予約の受付には公式LINEを使い、LINEのやり取りでそれぞれの困窮する事情を把握し、相談に応じるように心がけています。
「学び場」は小中学生が対象で、無料の学習サポートを月1回開催。計17回、のべ81名の参加がありました。利用している中学生が小学生に勉強を教えるなど世代を超えた交流も芽生えています。
身近で小さなことから明るく楽しく
南流山子ども食堂は貧困や孤食だけに特化した団体ではありません。スタッフみんながやさしい気持ちで明るく楽しく活動しています。スタッフは合計80名ほどで毎回20名ほどが参加。流山市の子育て世帯を中心としたパパ・ママやその子ども、地域の70代くらいまでの方々がスタッフ登録しています。無理なく交代で参加できるように、できるだけ多くの方に登録していただいています。
ボランティアの方たちの感想をYouTubeで公開したこともあります。また、小学校の出前授業を行った後にアンケートを実施すると、ボランティアをしてみたくなったという回答が多く見られます。ボランティア活動は身近で小さなことから始められるということを、もっともっと伝えていきたいです。
地域の方から野菜やお金の寄付を、「とうかつ草の根フードバンク」や大手海外スーパーからは食材をご提供いただいています。パルシステム千葉の助成を受けたおかげで、コロナ渦に対して子ども食堂からフードパントリーへの切り替えを素早く行うことができました。健康面を考慮して、地元野菜をはじめとした生鮮食品の配布もしています。
自分の1%を差し出すことで「地域のやさしい輪」をつなぎたい
教育委員会や地元小学校と連携して出前授業を実施したり、イベントチラシの配布やオリジナル冊子の寄贈を行ったりしています。これからも「こんなに困っている子がいる」と危機感をあおるのではなく、「誰かのために何かしたいな」という人にフォーカスをあてて、「やさしい社会の輪」をつなぐべく、講演活動にも力を入れていきたいと思います。
また「参加者がなかなか自立しない」という課題に対しては、2023年度からフードパントリーに「お話会」をプラスして開催していきます。地域のお寺のご住職や役所職員などに15分程度のお話をしてもらい、参加者のマインドセット(思考や行動パターン)を変えていくきっかけづくりを試みるものです。
助ける人、助けられる人の垣根を超えて、皆が無理なく「自分の1%」を差し出すことで「地域のやさしい輪」をつなぎたいと願っています。ボランティアする側の「誰かのためになりたい!」という気持ちを大切にしていると、それまで助けられていた人がボランティアする側に回ることもよくあって、人は誰かの役に立つことで元気になれるものだと実感します。そうした循環こそが、貧困や孤独に苦しむ子どもたちや親子を救えるのだと考えています。
どうぞ気軽に「食べに行きたい」「お手伝いしたい」と声を上げてみてください。
お問い合わせ先
南流山子ども食堂の会
所在地:千葉県流山市
TEL:090-6048-5603
メール minaminagareyama.kodomo@gmail.com