【2023年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.5「特定非営利活動法人リンク」の活動を紹介します!
【事業名】フードバンクさんぶの創設と物資保管場所の確保
▼こうして助成金を活用しました!
物資保管のための倉庫や運搬用のコンテナボックスなどを購入費用として活用しています。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
賞味期限ごとに整理された食品(左)と助成金で購入した米倉庫(右)
山武圏域で、食料の寄付と提供の循環づくりを!
「特定非営利活動法人リンク」は、「生活のしづらさを抱えた方たちへの支援を充実させる」ことを目的として、
- 人と人との支え合い
- 多分野・多職種の連携
- 地域社会のつながりづくり
を行っています。総合相談支援と地域づくり活動を担う「中核地域生活支援センター事業」や「生活困窮者自立支援事業」を行政から受託し、食料や家電・日用品等の物資支援を長年続けてきました。
このうち食料支援については「フードバンクちば」から食料提供を受けていましたが、将来的なことを考えると「地域の課題は、地域で課題認識を持って対策をとっていくべきでは?」と考えるようになりました。そこで「山武圏域で、食料の寄付と提供の循環を創る」ために、2023年4月よりフードバンク部門を「フードバンクさんぶ」としてバージョンアップし、活動を拡充しています。
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助成金で購入した収納ボックスが大活躍
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東金センター経由で寄贈された農産物も
気軽に寄れる「みんなの居場所」で食支援
私たちがフードバンク活動を展開しているエリアは、山武郡市(東金市・山武市・大網白里市・九十九里町・横芝光町・芝山町)と千葉市です。日常的に食品の寄贈を受け付けるほか、当団体が直接、食品を集めて回る「さんぶ版」フードドライブを年3回実施し、それとは別に「フードドライブちば」にも年3回、協力しています。また、昨年度は子どもも大人も利用できる「ちいき食堂」や食品を無償配布する「フードパントリー」を約20回実施しました。さらに、引越し等で不要になった家電を必要としているところに提供する「家電バンク」活動も継続しています。
フードパントリーでは、賞味期限が近くなった保存食の「アルファ米」なども配布します。とくに大学で開催したアルファ米の試食会では「どんな味がするかと思ったけど、普通の米と同じだ」という感想をもらうこともありました。
若い人たちと交流しながら、こういった災害備蓄用の保存食やフードロスについて知ってもらうのも、私たちの活動の大きな目的の一つになっています。
高校の校内居場所カフェでのフードパントリー活動
このように、居場所支援とちいき食堂とフードバンクとが連携した「ホッとステーション活動」は、地域社会のつながりを創っていくうえでとても重要だと考えています。建築会社のイベントや地域の社会福祉協議会の協力で食品が集まったり、山武郡市内生活困窮者自立支援事業所や地域包括支援センター等へ物資を提供できたりしています。今年はパルシステム千葉の「東金センターまつり」にも参加する予定です。
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地域のイベントでフードパントリー
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イベントで「チャレンジクッキング」
幅広い人々や行政・企業との連携で活動を広げたい
今後の課題として、慢性的なマンパワー不足・資金不足・物資保管場所の問題があります。法人の自主財源を活動資金としているため、職員が十分に配置できず、他業務と兼務しているため、フードバンクの周知活動が満足にできていないのが実情です。また、継続的補助がないため、複数年での保管場所が確保できていないという問題もあります。活動対象地域が広域なため、効率的かつ有効な活動を行うにはまだまだ工夫が必要です。
一方、昨年度実施した「ちいき食堂」で、地元大学のゼミの学生と共催した日がありましたが、今年度は学生が中心となり、私たちはサポートの立場にまわることになりました。学生たちは熱心に企画準備し、地元の自治体に連携を働きかけ、保存食の配布を実現させています。こういった形で、地域の方々や自治体・企業・教育機関との協力や提携を広げていき、活動を拡大させていきたいと思っています。
皆さまのご自宅に「眠っている食品」がありましたら、ぜひ機会を見つけてご提供ください。よろしくお願いいたします。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 リンク
所在地:山武市津辺252-1
TEL:0475-77-7531
メール fbs@npo-link.jp
ホームページ https://npo-link.jp/commulink/