【2023年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.6「千葉県木育コーディネーター協会」の活動を紹介します!
【事業名】木育コーディネーターによる自然環境教育(里山保全)の推進
▼こうして助成金を活用しました!
法人化に伴う経費の一部、会の活動を紹介する広報費、県産材を使ったおもちゃの開発費用に充てました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
船橋木育おもちゃ広場より
「木に触れ、木から学び、木と共に生きる」木育活動
木育とは、木に対する親しみや木の文化への理解を深め、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶことです。千葉県では、千葉県の森林・木材に対する県民の理解を促進するために「木育コーディネーター」の養成講座を開催しており、木育を推進する人材が徐々に育っています。
個人個人で行っている活動だけでなく、より公益性の高い活動をめざすうえで、自治体や企業との連携は欠かせません。そのためにも法人化することが必要と考え、2021年度と2022年度の修了生たちが主体となって本協会を設立しました。
法人化したことによって、自治体や企業との連携が容易になり、木育イベントの活動の場が広がりました。現在は流山市、市川市、千葉市、四街道市、山武市、東金市、いすみ市、袖ヶ浦市、南房総市を拠点に活動しています。
14名の木育コーディネーターが活動中(2023年9月現在)
千葉県産の木材を使った「木のおもちゃ」を入り口に
千葉県が貸し出しをしている「ちばの木おもちゃ」セットを使用して、各地の会場で『木育おもちゃの広場』を開催しています。たとえば県内の特産品をかたどったパズルで千葉県のことを知ったり、組み合わせ自由なレールをつないで電車を走らせたりと、さまざまな遊び方ができます。子どもにも扱いやすい大きさの木のおもちゃもたくさんあるので、片づけ方の練習にもなります。
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地産地消マップフレーム
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こうやって埋めていきます
「木育イベントに参加すると親も開放感を味わうことができて、環境についての学びも得られた」という感想を多数いただいています。子どもから大人まで、いくつになっても小さな「気づき」が得られるのも木育の特徴でしょう。
都市部の会場では「ちばの木おもちゃ」で遊ぶことで千葉県産の木材や森林への興味を促し、道の駅では山武杉を使った木工体験と、会場の特色を生かしたイベントを企画しています。
千葉県緑化推進協議会、各地域の公民館・こども館・道の駅など自治体や公共機関との連携が多くなっています。
もちろん、パルシステム千葉のイベントでも・・・
パルシステム千葉の組合員向けイベントでは、親子で木のおもちゃで遊んで、千葉県産の木材の良さを実感してもらうことができました。本年3月に船橋県民の森で開催された「パルシステムのつどい」では、木育コーナーを担当しました。木のおもちゃで遊ぶ体験を通して、よりよい自然環境を次の世代につなぐ大切さについてお話ししました。
森は人の手が入ることで、より元気に美しく豊かになります。元気な森が増え、大気中の二酸化炭素を吸収して大きく育った木が使われるという「森の循環」が地球温暖化を食い止め、次世代により豊かな自然環境を残していくことにつながるのです。
もし、身の回りにちょっとした里山活動に提供できそうなフィールドがありましたら、ぜひ紹介してください。県内のさまざまな場所で森づくりを通して人がつどい、森の恵みを皆で分かち合う“木育コミュニティ”が生まれたら最高に嬉しいです。
木育を通して一層豊かな自然環境を次世代に残していきたい
木のおもちゃを入り口に「木育」を知る人が増えたことを実感するなか、次のステップとして植樹や枝打ち、下草刈りなどフィールドでの体験活動につなげていくことが今の目標です。
皆さんも機会を見つけて、身近な木育イベントに参加してみてください。「木のおもちゃ」に触れて自然を感じる、そして木製品が好きになったら、その木が生まれ育った森に、私たちといっしょに出かけてみませんか。いつでもご連絡をお待ちしています!