【2023年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.8「スペシャルキッズプロジェクト」の活動を紹介します!
【事業名】スペシャルキッズプロジェクト(リトミック・アート・パラスポーツ・押し花アート・和太鼓)
▼こうして助成金を活用しました!
発達障がいや知的障がいのある子どもとそのご家族に向けたイベントの広報費用、講師料などに充てました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
「みんなとちがう」が認められる場所
5年ほど前に、お子さまが特別支援学級に通う保護者の方たちから「習い事をするのが難しい」「習い事が続けられない」「集団行動が難しく、迷惑をかけてしまいそうで申し込めない」といった声を聞きました。パラスポーツ指導員として長年、発達障がいや知的障がいのある子どもたちのスポーツ指導に携わっていた経験を活かし、そうしたお子さまや兄弟姉妹、保護者の方も楽しく参加できる習い事を作ろうと思い立ち、音楽・アート・スポーツ各分野の専門講師と連携してイベントを企画するところから始まりました。
ここは「みんなとちがう」が認められる場所です。音楽やアート、スポーツを通して子どもの成長に必要な認知力や言葉、心、身体、コミュニケーション力の発達を促し、長所を伸ばす体験につながってほしいと願っております。
日常気づかないお子さまの新たな一面を知るきっかけを提供し、新たな出会いやつながりを大切にしながら活動しています。
音楽、アート、パラスポーツで伸び伸びと
「体を動かしたい」「芸術的な習い事がしたい」などニーズは多岐にわたります。音楽(リトミック、和太鼓ワークショップ)、アート(絵画・造形、押し花アート)、パラスポーツ(ボッチャ/フライングディスク/テコンドー)のイベントを年7回ほど企画・実施しています。
ご参加いただいた保護者の方々からは
- 障がいのある子が伸び伸び参加できるイベントは少ないので、このような企画はとてもうれしい。
- あそびに行く予定がないのでこういったイベントに参加できると助かります。
- 日々の子育てでいろいろ難しさを感じている分、このようなイベントに参加させていただくことで日常気づかない子どもの一面を知ることができ、親にとっても大変貴重な体験になりました。
といったお言葉をいただいています。
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8月に「ガラクタアートワークショップ」を行いましたが、このイベントが誕生したのは5月に参加した「パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金2023年度授与式及び報告会」で「Play Art Track」の相澤さんと出会ったことがきっかけでした。
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イベント当日、子どもたちは会場に広げられたガラクタ材料に目を輝かせ、自分で持参した材料を楽しそうに見せ合うなど、開始前からワクワク感が伝わってきました。どのガラクタをどうやって組み合わせようかとあれこれ考えて作っていきます。
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作品ができ上がると、それぞれ「〇〇賞」「△△賞」と自由な発想で決めた賞状を贈り合い、お互いに鑑賞して感想を交わすなど楽しい雰囲気でイベントを終えました。完成した作品は地元の商店街に飾り、地域ともさらにつながることができました。
障がいのあるなしを超えて
今年度は船橋市市民協働課からのお声がけを受け、市民団体「はぐくみハグミ―」さんといっしょに「インクルーシブ大運動会」を開催しました。このイベントは障がいのあるなしに関係なく楽しむことができ、当日は多くの子どもたちが「ボッチャ」「テコンドー」「モルック」「フライングディスク」というパラスポーツに夢中になりました。
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フライングディスク
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テコンドー
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ボッチャ
「障がい疑似体験コーナー&クイズ」では、目を見えにくくして杖を使って歩いたり、車いすに乗って移動する体験をして、「こんなに歩きにくいと思わなかった」「車いすに乗って進むことが思っていたよりも怖い」と実際に体験して気づいたことも多かったようです。
当日ボランティアで参加した中高生の皆さんが、こちらがとくにレクチャーしなくても車いすの参加者や小さいお子さんに自然に寄り添うような対応をされていて、とても心強く思いました。
この活動を続けていくために
発足以来、活動の周知について試行錯誤していましたが、自作していたチラシをプロに依頼し、SNSを有効活用するなど前進しています。ただ、近隣の学校にチラシを置いていただくための活動などは現状のマンパワーでは限界があり、広報については現在も模索中です。
これからもさまざまな形で、地域の皆さまとつながり支えられながら活動を続けていきたいと考えています。Instagramなどでも情報を発信していますので、ぜひフォローしてください!
地域とつながり、やさしい社会へ
障がいがあることで、地域とのつながりがなかなか持ちにくいという現状があります。それぞれの特性や困りごとについて、ひとりでも多くの人に知ってもらい「みんなとちがう」が受け入れられやすい、やさしい社会になるよう目標を掲げ、これからも地域とのつながりを大切にして活動していきたいです。
イベントや活動内容にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせ先
スペシャルキッズプロジェクト
所在地:千葉県船橋市本町3-3-1 川守ビル3階
メール special.kids.project@gmail.com
ホームページ https://sites.google.com/view/special-kids-project/
インスタグラム https://www.instagram.com/special_kids_project/