【2023年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.10「フードバンクISS」の活動を紹介します!
【事業名】フードバンク活動の拡充のための備品等の整備
▼こうして助成金を活用しました!
フードドライブボックス、折り畳みコンテナ等の購入に充てました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
印西市の2つの子ども食堂が、近くにフードバンクが必要と話し合い、白井市と栄町にも声掛けして2021年に設立しました。いずれもフードバンク空白地帯だった「印西」「白井」「栄」の頭文字を取って「フードバンクISS」と名付け、地域密着型の困窮支援とフードロス削減に寄与しています。
月3回の食品配布と地域連携
月3回、80セットを当団体の事務所と千葉ニュータウン会場で配布しています。また個人商店2店がサテライト会場として協力してくださり、本会場まで来られない方や仕事の都合などで配布時間に間に合わない方に対応しています。
現在、正会員23名、ボランティア4~5名で活動しており、平均年齢は60代。男女比は1:4で女性が多くなっています。夏休みには学生ボランティアを受け入れ、小学生から大学生、大学教授まで参加してくれました。
市町ごとに公的団体と連携しており、たとえば印西市では、子育て支援課から利用者を紹介されたり、公的支援が得られるまでの間の支援を依頼されたりすることがあります。社会福祉協議会にはボランテイアを紹介していただいています。マンパワーの確保は課題の1つで、学生ボランティアやフードドライブの様子を見た家族連れなど、若い世代に活動を知ってもらうことが大事だと思っています。
登録制の導入で利用者の細かなニーズが見つかることも
活動当初はその都度LINEでお知らせしていたのですが、政府の備蓄米を配布するにあたって登録制に切り替えました。政府の備蓄米は子どもの人数に応じて利用できるしくみになっていて、事前に配布対象者を把握する必要があったためです。登録制にしたことで利用者とのコミュニケーションがとりやすくなり、継続したサポートや必要な支援につなぐことができるようになりました。登録者は現在100名ほどで、SNSを使って配布案内や配布品の例を告知しています。
地域密着型だからこそ新鮮な野菜も
このエリアは配布品に野菜が多いことが特徴で、協力店に業務用の大型冷蔵庫をご提供いただき、一度に大量の野菜を保管できることも私たちの強みです。利用者からは、なかなか手の出ない野菜まで分けてもらえてうれしいという感想が多く寄せられています。見慣れない野菜には食べ方の説明をつけて、そこから利用者とのコミュニケーションが広がり、困りごとの相談につながることもあります。野菜は、品質管理や前日からの仕分けなど手がかかるのですが、利用者の栄養バランスを考えるとこれからも配布していきたいです。
衛生面には細心の注意を払って
食品の寄付は個人のほか、生協や企業、農家からいただいています。また個人で家庭菜園をされている方が野菜を寄付してくれることもあり、地元密着でフードロス削減にも取り組んでいます。パンの提供もあり、配布品を仕分けるときには必ず食品用のキャップを被り手袋をして、衛生面には細心の注意を払っています。
助成金で購入した折り畳みコンテナ等で、作業効率が大幅にアップしました。ありがとうございました。
助成金で購入したフードドライブBoxが大活躍
フードドライブの取り組みも徐々に増やしています。今までは地元で集めた食品を遠方のフードバンクに送り、また地元の子ども食堂に配布してもらっていましたが、直接フードドライブ活動をすることで配送費のロスをなくすことができました。フードドライブ用のボックスのそばにはチラシを置いて、活動の周知を図っています。
利用者の方のアイデアでフードドライブBoxにクリスマスの飾り付けをしたところ、注目度を上げることができました。
利用者がほっとして笑顔を見せてくれると、やって良かったなと感じます。スタッフも心の余裕を持って活動し続けていけるように、システムを整備していきたいと思います。お近くにお住まいの方は、フードドライブBoxを見かけたらぜひそばに寄って、チラシなどもご覧になってください。
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大森海上での配布の様子
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ショッピングモールでのフードドライブ
お問い合わせ先
フードバンクISS(アイ・エス・エス)
所在地:印西市大森3370 おおもりまちづくり会館 内
メール foodbankiss@gmail.com