【2023年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.12「市川わんぱく広場実行委員会」の活動を紹介します!
【事業名】プレーパークわんぱく広場
▼こうして助成金を活用しました!
プレーリーダーや学習会講師への謝礼金、プレーパークで使用する材料(シャボン玉、薪など)やチラシラックの購入に充てました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
主体的な「遊び」を通じて子どもの「生きる力」を育むプレーパーク
子どもにとって、遊びの中から育まれるコミュニケーション力や自己肯定感は何にも代えがたく、遊びを通じて生きる力を育んでいると言っても過言ではありません。ところが昨今、街なかの公園では利用者や近隣住民とのトラブル防止や安全管理の面から制約が多く、子どもたちも遊びに自らブレーキをかけてしまいがちです。子どもたちや保護者に「自分の責任で自由に遊ぶ」体験ができる「プレーパーク」を地元の行徳でもやりたいと思い、2014年から取り組みはじめました。
ルーツは子どもが主体となってつくる創作・体験活動
当初は「NPO法人市川子ども文化ステーション」の活動の一環として、舞台鑑賞を中心に子どもが主体となる「おやこキャンプ」やさまざまな創作・体験活動の1つとして実施してきました。やがて活動内容を専門特化することで、プレーパークに関心を持つもっともっと幅広い方たちに関わってもらいたいと思い、2020年に「わんぱく広場実行委員会」として新たなスタートを切りました。
現在では、基本理念を共有する実行委員メンバー17名で、体験活動を中心に活動しています。
行徳市内の3つの公園で年4回のプレーパーク
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東海面公園(南行徳4丁目)、行徳南部公園(幸2丁目)、行徳駅前公園(湊新田2丁目)の3カ所の公園で年4回プレーパークを開催しています。天候にもよりますが、ふだんは2,3百人の参加者があり、多いときは500人も集まり好評です。とくに小さいお子さんのいるご家庭で楽しみにしているという声が多いです。
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遊びの内容は、ロープワーク、シャボン玉、たき火などさまざまです。小さい子たちは家では作れない大きなシャボン玉作りに興じ、小学生は近所のお店で段ボールをもらってきて自分たちで考えて遊んでいます。自治会が水道を自由に使わせてくれる公園もあり、水遊びや泥んこ遊びも体験できます。
地域のつながりの中で子どもの主体性を育む
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自治会や東海面公園花の会の方がコマ回しなどの昔遊びを教えてくれたり、プレーパークの見守りを手伝ったりしてくれます。公園でチラシを配布しているときに地元住民の方が興味をもってくださり、ボランティアを申し出てくれることもあってうれしい限りです。また、(一社)日本皮革産業連合会からはクラフトの材料を提供していただいています。
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実行委員を中心に学習会を開き、子どもの権利条約に基づく子ども観を共有して、大人が先回りをせず子どもの意見を聞くことを尊重しています。子どもの立場になって考えてみるワークショップを通して、子どもの成長に必要な少々の危険と大人があらかじめ取り除いておかなければならない危険の違いを共有しています。
違いを超えて地域コミュニケーションの1つのきっかけに
子どもの成長には体験活動が大切ですが、家庭環境により格差が生じてしまいます。子どもが育つ地域に自由に過ごせる遊び場があることが、その格差解消の一助となります。また、人の流動性の高いエリアということもあって家庭環境はさまざまで、年々地域のコミュニケーションが希薄になってきています。プレーパークで交流することで子どもと大人が信頼し合える関係性を築き、安心して住める地域をつくっていきたいです。
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プレーパークは自然のもの(土、水、木など)と道具を使って自分のやりたいことを実現していく「冒険遊び場」です。
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ここで子どもは体力、発想力、想像力や達成感、思い出などの心の奥行も成長させていきます。
行徳の3カ所の公園で遊んでいますので、ぜひ、わんぱく広場にお越しください。ボランティアや実行委員として関わってくださる方も大歓迎です。子どもと大人が互いに信頼し合える地域をいっしょにつくっていきましょう!
お問い合わせ先
市川わんぱく広場実行委員会
所在地:千葉県市川市
ホームページ https://www.kodomobst.org/(市川子ども文化ステーション内)メール wanpakuasobi@gmail.com