Palnote vol-118 2024年5月3回号掲載【特集】こんなの知ってた?歯ブラシと歯みがきのきほんの“き”
今日からはじめよう!お口の体操
こんなの知ってた?
歯ブラシと歯みがきの きほんの“き”
毎日行う歯みがき。生え変わったらその後は一生その歯を大事に使わなければならないからこそ、正しい知識で習慣づけたいですね。今回は、歯科医師の丹野可奈子先生に「歯みがきの基本」についておうかがいしました。
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お話をうかがったのは丹野可奈子先生
歯科医師。乳幼から高齢者まで幅広い層の歯科治療に従事する。
歯みがきイヤイヤも経験した二児の母。
自分に合う歯ブラシはどう選ぶ?
一般的にはヘッドが小さめのものがオススメです。ただ、少し不器用だったり手先がうまく動かせなかったりする人などには、大きめヘッドの歯ブラシが効果的です。ヘッドが大きめだと、いっぺんにいくつもの歯の面に当てられるので、「いつも磨き残しが多い」という人にはオススメですね。
大きめヘッドでも磨き残しは大丈夫なの?
普段の歯みがきでは、無理して100点をめざす必要はないんです。小さい歯ブラシを上手に使って70~80点。大きなヘッドの歯ブラシなら、60点の及第点を取れればいい、くらいの気持ちで大丈夫です。3カ月に1回程度、歯科医院でプロのケアをしてもらうことをオススメしています。
年齢に合った歯みがきの仕方を教えてください?
2分が目安と言われていますが、人によって磨くスピードや正確さが異なるので、一概に「何分」とは言えません。ただ、ブラッシング圧だけは注意が必要で、とくに中高年になると歯ぐきが下がって根元が出てきてしまっている場合があるので、あまり圧をかけるとすぐに削れてしまいます。「やわらかめ」の歯ブラシを選んで、「桃をこすって皮がむけない程度」と言われていますが、大体100~200グラムくらいの圧で磨いてみてください。ご自宅にある計りをちょっと手で押してみると、力の加減がわかると思います。
\豆知識/
インプラントも歯周病になる?!
インプラントにしたから大丈夫…と油断している人は要注意。実は、インプラントも手入れが悪いと歯周病になってしまいます。しかも、痛みもなくある日突然スルっと抜け落ちることも…歯みがきはしっかりしてくださいね。
歯間ブラシやデンタルフロスの効果的な使い方はありますか?
歯と歯の隙間が広がってきているような人は、フロスではなく歯間ブラシをオススメしています。歯ブラシでだいたい磨いてから、最後の仕上げとして隙間のお掃除、というイメージです。ただ、毎回やる必要はなくて、例えば1日1回はやるとか、それも難しければ土日だけでも…といったように無理なく習慣づけることが大切です。
歯みがき粉を選ぶときに重視するポイントは?
研磨剤無配合のものを好まれる人もいるのですが、やはり全く入っていないものだと歯の着色汚れが取り切れないので、多少研磨効果のあるものを選んだほうが良いと思います。あと、注意したいのが歯周病で歯周ポケットができてしまっている人。よくある「つぶつぶ入り」の歯みがき粉だと、このつぶつぶが歯周ポケットに入ってしまい、炎症の原因になることがあるんです。
「薬用」歯みがきの効果は?
予防という意味では一定の効果があります。ですが、「治す」という効能はないので、まずは歯科医院で治療を行い、むし歯や歯周病がない状態になってから使用するのが良いですね。
パルシステムがオススメする歯みがき剤はこちら!
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宇部マテリアルズ株式会社 ヘルスケア商品部
廣瀬倫子さん
\大人気商品/
薬用歯みがき(ハイドロキシアパタイト17%)120g
むし歯を防ぐ、歯周病を予防する、白い歯に…と歯みがき剤はたくさんありますが、この薬用歯みがき(ハイドロキシアパタイト17%)は、歯を白くする、むし歯を防ぐ、歯槽膿漏を予防するなどの効能効果のある薬用歯みがきです。一般的な歯みがき剤に配合されている「泡立つ成分」や「フッ素」、「サッカリン(甘味料)」は配合していません。
ハイドロキシアパタイトは、歯や骨を構成する成分で、歯垢のもととなるたんぱく質や糖分を吸着する働きがあります。泡立つ成分を配合していないので、口の中が泡だらけにならず、歯の表面や裏側、歯の根元など歯垢の気になる部分をじっくりとブラッシングすることができ、磨いた後に歯表面のツルツル感を感じられます。さわやかなスペアミントの香りも強すぎないので歯を長く磨けるポイントです。
アパタイトを17%配合することは難しく、何度も試作を重ね完成しました。発売から13年、多くの組合員の皆さんにご愛用いただいている自信作です。
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株式会社 地の塩社 代表取締役社長
田口淳さん
\災害時にも/液体はみがきレモンライム 300ml
組合員の皆さんの「あったらいいね!」がカタチになりました。石けんを配合した天然由来成分でできた液体は
みがきです。レモンライムの精油がさわやかで低刺激のノンアルコールタイプなので、家族みんなで使えます。液体はみがきならではの特徴として、歯と歯茎の間に入り込み、口中にしっかりいきわたり、少ない水でもすすぎやすいので、災害時や介護時の口腔ケアにも活躍します。
また、1回の使用量は5mlと少なく経済的です。泡立ちはひかえめなので、ていねいで効果的なブラッシングができ、歯みがきあとでも食べ物の味を損ないません。使い方は簡単。付属のキャップに5ml注ぎ、口の中全体によくいきわたらせたあと吐き出します。その後歯ブラシでブラッシングして、水で軽くすすいでください。歯間ブラシやフロスを共用した口腔ケアにもおすすめです。
\まだまだある!/
今日からはじめよう!お口の体操
お食事前の5分間「口腔体操」で、いつまでも楽しい会話とおいしい食事を!
「口腔体操」とは、舌・唇・顎・首周りなどを動かすことで食事や会話がスムーズになる運動のこと。毎日コツコツ続けていきましょう。
まずはリラックスして 大きく深呼吸!
①首の体操
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後ろを振り向くように、 左右に10回
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上下に10回
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首と肩をつけるように 傾ける。左右10回
時計回り・反時計回りにゆっくりと回す。1~2回ずつ
➁肩の体操
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両肩をグーっと持ち上げ てストンと落とす。3回
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両肩を前から後ろ、後ろから 前へゆっくり回す。5回ずつ
③頬の体操
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頬に空気を入れ
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膨らませたりすぼめたりする
④発声の体操
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口を大きく開け「あー」、口をすぼめ「うー」と 発声する。
3~5回 -
口を横に広げ「いー」、口をすぼめ「うー」と 発声する。3~5回
⑤舌の体操
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舌をべーと出す。舌をのどの 奥の方にひく。3~5回
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口の両端をなめるように、舌を 左右交互に寄せる。10回
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舌で左右の頬を内側から 押し出す。10回
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口の中で舌を時計回り・反 時計回りに動かす。3~5回
⑥パタカラ体操
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吸う力(食べこぼし予防)
「パ」唇を破裂させるように -
押しつぶす力
「タ」舌先を歯切れよく
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スムーズに食道へ運ぶ力 (むせ防止)
「カ」舌の奥をのどに押し付けるように -
丸める力
「ラ」舌の先をそらせて
⑦唾液腺マッサージ
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上奥歯あたりを円を描くようにマッサージ(耳下腺)
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耳の下からあごの先にかけて軽く圧迫(顎下線)
あご先の内側を軽く圧迫(舌下線)