Palnote vol-131 2024年8月4回号掲載【特集】杉戸リサイクルセンターをフカボリ
今、紙資源が足りません
紙パック・カップをパルシステムに戻そう!
「捨てるのはもったいない!」という声を受け、牛乳パックから始まったパルシステムのリサイクル。現在はカタログや米袋、資源プラスチックなど、さまざまな資源を回収して廃棄物削減と資源の有効活用に努めています。
今回は、皆さんから集められた資源がどのように生まれ変わっているのか、杉戸リサイクルセンターに密着して、紙類を中心にその過程をご紹介します。
パルシステムグループ回収実績
牛乳の消費量が減っていることもあり、「牛乳パック」の回収量は減少傾向に。「ABパック・ヨーグルトカップ」は回収率が低い状態が続いています。
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紙パック
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ABパック・ヨーグルトカップ
捨ててしまえば「ごみ」、正しく回収すれば「資源」になり、紙パック・カップ類の紙資源は、『「り・さいくりんぐ」トイレットペーパー』や『「り・さいくりんぐ」ティシュペーパー』などに生まれ変わります。デジタル化が進んだ現在、古紙は世界的に不足傾向にあります。紙パック・ABパック等の紙資源回収にご協力をお願いします。
豆知識
トイレットペーパー1ロールをつくるのに必要な量は?
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ヨーグルト カップ 72個分
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ヨーグルトカップの対象商品はこの5品!
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ABパック (200ml) 42本分
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※ABパックは、豆乳やジュースなどの 内側が銀色のパックです。
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牛乳パック 13本分
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※すべて目安重量で換算。実際は紙パックのほか、さまざまな古紙も配合しています。
『り・さいくりんぐトイレットペーパー』ができるまで
\杉戸リサイクルセンターで行っている工程をフカボリ/
<その1>回収
紙パック・カップは、皆さんとパルシステムの大切な資源です。毎日、各配送センターより「フレコンバッグ(カゴ車)」約50台分、およそ2,500kgの紙パック・カップの資源が、杉戸リサイクルセンターに届きます。
<その2>検量
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品目ごとに検量し、日々 データを集計していま す。
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そのとき計った重量をもとに、「回収率」を出しています。
<その3>選別
検量したフレコンバッグは、1台ずつ中身を取り出し、異物を除去しながらベーラー機(圧縮機)にかけます。このとき、異物は人の目で確認し、手作業で取り除く作業を行います。
<その4>圧縮・出荷
圧縮されたかたまりは「ベール」といいます。1日70本ほど製造しているそう。品目別にそれぞれの工場へ運び、再生・再利用されます。
\杉戸リサイクルセンターから、製造メーカーへ…/
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①選別・圧縮
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➁溶解
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③抄紙
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④製品化
\製品として生まれ変わり 再び組合員の皆さんの元へ/
杉戸リサイクルセンターでは
ほかにもこんなアイテムをリサイクル中!
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たまごパック…濡れたり、破れていても 大丈夫。汚れた部分は切り取って、その まま通い箱へ。
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たまごパックのみを選別して圧縮し、製造メーカーへ。
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新しいたまごパックに!
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お料理セットのトレー:汚れがついたら、 軽く水洗いして乾かしてから通い箱へ。
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新しいトレーに! ※茶色の紙製 トレーのみ回収 しています。
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米袋:米粒を残さず中を空に。
まとめ袋:名前のラベルは必ず取って。 -
種類ごとにしっかり まとめます。
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公園の柵など の「擬木(ぎぼく)」や ごみ袋などに
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ペットボトル:パルシステムの『富士の天然水』のペットボトルのみ回収します。 キャップは外し、自治体の指示に従って処分してください。
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細いリング はついたままでもOK。
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再び ペット ボトルに
豆知識:「回収不可な物」は“ごみ”に!!
杉戸リサイクルセンターには回収対象外のものも届いています。対象外のものが入っていないかどうか、人の目で確認し、異物があるたびに機械を止めて取り除くという作業が発生しています。
“ごみ”になってしまう例
「パルシステムの商品だから…」と通い箱に入れて戻されることが多いプラスチックの商品包材。材質の違いなどもあり、残念ながら現状ではすべてのプラスチックをリサイクルすることはできていません。これらは自治体の指示に従って資源ごみとして出してください。
ひもや輪ゴムなども異物となるため、回収品をまとめることはせず、そのまま戻してください。また、「割れるといけないから…」とビニールに包まれたびんは気づかずに「リサイクル不可」になることも。ぜひ、びんはそのまま通い箱へ!
組合員の皆さんとパルシステムの財産であるリサイクル資源。よりよくリサイクルし、循環の輪をつなげていきたい。
パルシステムは組合員の皆さんの理解と協力のもと、「配送」と「回収」という生協ならではの仕組みを生かし、回収した資源を再生原料に変え、新たな製品を生み出す循環の仕組みを作ってきました。
理想的には、『「り・さいくりんぐ」トイレットペーパー』は100%回収資源で作りたいと思っていますが、現状は約65%。この数字をもっと上げていきたいと考えています。それには組合員の皆さんのご協力が不可欠です。リサイクルの取り組みを持続していくためにも回収品目を正しくご提出いただけますよう今後ともご協力をどうぞよろしくお願いします。
株式会社パルシステム電力 古谷 隆(左)、望月諒一(右)