【2024年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.5「Play Art Track 」の活動を紹介します!
【事業名】学術・文化・芸術・スポーツ振興
▼こうして助成金を活用しました!
移動型のアート教室で使う機材等の費用に充てました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
「うまく描けない」…それは誰かの評価です。「自由に考えられない」…それは誰かの指示に受動的に従っているからです。子どもたちが、自分で自由に考えて何かを作り、表現することの楽しさを味わえるようなアートワークショップを実践しています。
もっともっと多くの子どもたちに自由な創作体験を届けたい
学童保育や保育園、アート教室などで多くの子どもと関わってきました。その中で、うまく描けないから絵をかきたくないという子や、自由にと言われるとどうしていいか分からず手が止まってしまう子を見てきました。
自分の頭で考え自分で作り出す体験をたくさんしてほしいと思ってアート教室を続けるなかで、教室に通える子どもたちは、金銭的に余裕があり自由な創作に理解のある家庭の子どもたちだけだということに気づきました。そこでアトリエを飛び出し、移動型のアート教室「Play Art Track」を始めました。
千葉県内のイベントや公園などへ、道具や材料を持っていき、子どもたちと創作活動をしています。自然との関わりも大事にしていきたいので、自然物を使ったアートワークショップも行っています。
竹林で竹を使ったワークショップやタケノコ掘りと、創作だけでなく幅広く自然と親しむ活動が広がっています。
近所の自然を「ただの景色」から「自然の原体験」に
今年とくに力を入れているのは、さまざまな自然領域の専門家をガイド役に招き、「探検グッズ」を片手に身近な自然に出会い、知り、面白がっていく活動です。
まだ暑さ厳しい9月でしたが、微生物の研究者である横山和成さんをお呼びして、微生物や菌のことを聞いたり探したり見たりするワークショップを開催しました。何しろそのお話が冒頭から興味深く・・・
- え?キノコって全部カビなの!?
- え? 1グラムの中に1兆個も微生物がいるの!?
- へぇ〜!微生物がいなかったら地球はごみだらけなのか…
参加者一同、目からウロコとばかりに引き込まれていきました。
近所を歩いて、 見てみたいもの採集 !!
早速ご近所に繰り出すと、行きには見向きもしなかったコケ、土、葉っぱなど、道端には気になるものがたーくさん!!子どもたちも採取したものを見るたびに「おお~!!」っと大歓声です。
「これも見たい!」「こっちはどうかな?」と次から次へと試しています。自分から積極的に興味をもって行動するっって、すばらしい!近くの川の水も、ヒモとペットボトルですくって見てみると・・・
いました、いました。顕微鏡でよーく見ると、アメーバみたいなやつとか、ちっちゃいエビみたいなやつとかが「いる!」「す、すげえ〜!」とまたまた大歓声。
近所の自然はちょっと歩いていくだけですぐ出会えます。何度も出会えます。近所の自然探索を通じて、子どもたちの好奇心を養い、「近くの自然との出会い方、見つけ方、面白がり方」を子どもたちが手に入れることを支援できればと思います。
子どもや学生が楽しく活動できる機会を増やしたい
2020年のユニセフの調査によると、日本の子どもの精神的幸福度は38か国中37位だそうです。学業不振や家族問題などによる子どもの自殺も増え続けています。こんな時代の子どもたちにとって1番大切なのは、大人が「人生って楽しい!!」ということをまず感じることではないでしょうか。やりたいことに楽しそうに熱中している大人の背中を見て、子どもたちも生きる楽しさを感じていくでしょう。
今後は、子どもや学生が楽しく活動できる機会も増やしたいです。アトリエに通っている小学生が、自主的にボランティアをしてくれて、大人のスタッフと同様に活動することにやりがいを感じています。この体験が仕事を楽しむ姿勢に繋がり、将来働くときの心の土壌を作っていくといいなと思います。
お問い合わせ先
Play Art Track
所在地:千葉市中央区
インスタグラム https://www.instagram.com/atelier_nanairo_chibashi/
(atelierなないろ)