• 機関紙

Palnote vol-150 2025年1月3回号掲載【特集】令和6年能登半島地震から1年
“私たちにできること”

昨年1月1日、お正月の空気を一変させた能登半島地震。そして9月には、復興途上だった能登は記録的な豪雨により、さらに甚大な被害に見舞われました。

パルシステムでは1月に「令和6年能登半島地震緊急支援募金」を呼びかけ、組合員から集まった2億円以上の募金を見舞金・義援金として贈呈。また、これまでにパルシステムグループ全体で100名以上、パルシステム千葉からは16名の職員を派遣し、コープいしかわの配送支援や被災地の復興支援活動に取り組んできました。

今回は実際に現地で支援を行った2人の職員がまとめた、能登の様子をご紹介します。

能登町役場に掲げられていた垂れ幕

私たちにできる一歩がやがて大きな成果に
できること・始められることから取り組む

  • 組織・広報部 神谷知幸

2024年9月11日~13日往訪

初日の支援は依頼者の隣家から崩れ落ちた土壁を排水溝から掘り起こす作業。依頼者の手も借りながら、支援に向かったパルシステム職員6名全員で排水溝を掘り起こし土壁を除去した結果、無事に水が流れるようになりました。依頼者はもとより隣家の方も涙を流して喜んでおられました。

2日目はお墓の修繕作業へ。倒れてしまったお墓を重機で起こし、石膏を使って修復するという作業には専門的な技術や知識が必要で、職人の方々の重要性を改めて実感しました。

輪島の中心部を視察しましたが、まだまだ道路の隆起なども大きく、倒壊しそうな家屋も多数あり「復興への道のりはまだ遠いのか」と感じました。私たちにできることは限られているのかもしれませんが、被災者の方たちに寄り添い、少しずつでも前進する手助けをしたいと強く思いました。

①②泥をかき出す作業は思った以上に力仕事 ③墓石の修復は細心の注意を払って行いました ④建物1階部分が倒壊している家屋。まだこんな状況の建物が多くあります

二重被災に苦しむ被災者に継続的な支援を

  • くらしサポート事業部 丸岡寛

2024年9月25日~27日往訪

9月21日の集中豪雨後に支援に入りました。自宅近くの川が氾濫したという依頼者宅の1階には泥水が溜まり、まだ使えそうな家財を仕分けしながらすべて運び出しました。水を排出しようにも、本来雨水が流れ込む場所が泥で埋まっており、泥をかき出しながら水で流し…という作業を何度もくり返し、なんとか作業を終えることができました。

このお宅は地元でも有名な蕎麦屋だったとのことで、地震で壊れた冷蔵庫等を新調し、4月に店を再開しようやく再建…というところでのこの二重被災。たび重なる事態に心身ともに疲弊している中での支援となり、「大切なものを失ったけど、人のたすけあいの心と絆を改めて得ることができた」という言葉にはぐっとくるものがありました。まだまだ支援の足りない状況に、一人でも多くのボランティアと継続的支援の必要性を強く感じました。

①赤線のあたりまで水が流れ込んできた ②手前の車両は元旦の地震で、奥の車両は今回の豪雨で放置状態に ③橋の欄干には流木が重なり合っている

\非常時もあわてずに/ 日頃の備え、大丈夫?

災害はいつどこで起きるか誰にもわからないからこそ、日頃からの備えを充分にしておきたいもの。防災グッズの用意はもちろん、家族の意識をすり合わせておくことも重要です。

\備蓄に便利な乾麺を使ったレシピ/
「鶏ササミとめんたい高菜のにゅうめん」

材料【2人分】
鶏ササミ・・・・2本  酒・・・大さじ2
そうめん・・・・・・・・・・3束(150g)
めんたい高菜・・・・・・・・・・適量
冷凍カット小ねぎ・・・・・・・・適量
調味料A
鶏ガラスープの素・・・大さじ1と1/2
 しょうゆ・・・・・・・・・・大さじ1
 塩・・・・・・・・・・・・・・適量
 ごま油・・・・・・・・・・・・適量

 

作り方

  1. 鍋に水(1L)、酒、解凍して水けをふいたササミを入れ、火にかける。煮立ったらアクをとり、火を止めてふたをし、そのまま15分ほどおく。 ササミを取り出し、食べやすい大きさにほぐす。
  2. 1の鍋に豆乳、昆布だし、水(1カップ)を入れて火にかけ、Aを加えて煮る。
  3. 器に2を盛り、ササミ、めんたい高菜、冷凍カット小ねぎをのせる。
     好みで塩、ごま油、ぽん酢、しょうゆなどでどうぞ。

\Point/お正月のごちそうで疲れた胃にもやさしい