2025年は、国連が定めた「国際協同組合年」ですよりよいくらしを求めて、世界中で広がる連帯の輪

協同組合は、よりよいくらしを願う人々が自発的に集まり、出資金を出し合って、営利を目的とせずに自分たちの生活向上のために事業を行う組織です。趣旨に賛同する人は誰でも組合員となることができ、事業を利用し、運営に参加することができます。日本では生協(生活協同組合)のほか農協(農業協同組合)・漁協(漁業協同組合)をはじめ金融分野での信用金庫、労働者協同組合など、さまざまな分野で活動する協同組合があります。
世界を見渡すと協同組合の源流は19世紀のイギリスにまで遡ります。それから世界各地に広がり、協同組合の国際組織である国際協同組合同盟(ICA)には、2025年1月現在で104カ国から、約310の団体が会員として加盟しています。こうした草の根からの社会実践に対して、ユネスコ (国際連合教育科学文化機関)は2016年に「協同組合において共通の利益を形にするという思想と実践」を「無形文化遺産」に登録しています。また。国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」においても協同組合は重要な民間セクターの1つとして明記され、日本政府のSDGs推進円卓会議にも民間構成員として協同組合から参加しています。こうした実績を踏まえ、2023年の国連総会で、2025年を「国際協同組合年」とすることを宣言し、「協同組合はよりよい世界を築きます」をテーマとすることを定めました。長年にわたる協同組合の取り組みが、持続可能な社会づくりの大きな原動力になることへの期待と社会的責任の現れといえるでしょう。
パルシステム千葉は、生活協同組合として一人ひとりを大切にしながら、つながる力とささえあいの心で、笑顔あふれる地域コミュニティをつくってまいります。商品利用を通じて、活動への参加を通じて、募金や寄付などへの協力を通じて…みんなが健やかに生きるためにできることをいっしょに続けていきましょう。