「まなびスぺ―スCOCOCARA」の活動を紹介します!
【事業名】フリースクール事業
仮設トイレなど里山活動に必要な物品の調達や、オンライン授業に使用するパソコン購入に充てました
すべての子どもたちが、ありのままでいられる場に
千葉市内の学舎とキャンプ場、市原市の里山で「フリースクール」を開いています。学校が合わない子どもや、学校以外での学びを求めるすべての子どもたちが、ありのままで過ごせること、多様な教育に出会う機会を提供することを目的に設立しました。
- 安心して過ごせる
- 夢中になる「あそび」と「まなび」がある
- ともに過ごすしあわせな時間を分かち合う
これら3つの 理念のもとに活動しています。
学校にはない、自由で多彩な「学びプログラム」と「あそび」を提供
おもな活動場所となっているのは千葉市若葉区の学舎と市原市中野の里山、千葉市緑区のキャンプ場で、屋外会場はいずれもご厚意で貸していただいています。このうち千葉市内の学舎では、さまざまな「学びプログラム」や屋内活動を実施しています。異年齢の児童一人ひとりに合った教材を用意し、『手の仕事』から学びを得るというように、子どもが自ら興味をもって取り組めるように実践しています。
異年齢の子どもたちがいっしょに学ぶため、どうしても少数のスタッフで手が回らないときがあります。そんなときは学齢が上の子どもたちが困っている子の面倒を見たり、どう困っているのかをスタッフに指摘してくれたりと、皆とても頼もしく成長しています。
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コロナ対策について説明するスタッフ
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低学年向け電子工作教室
コロナ禍だからこそ、安心してのびやかに過ごす時間を確保してあげたい
ソーシャルディスタンスの実施や長期的なマスク着用など、生活の変化により精神的に不安定になるなど体の不調を訴えてきた子どもも在籍しています。感染対策は維持しつつも、そういった子どもを孤立させず、その子の気持ちを最大限に汲み取りながら、個室への避難や自然の中でのびやかに過ごす機会を設けています。
スタッフ5名は、学習や手仕事、プレイリーダーなどの先生です。生徒たちの保護者もお手伝いで参加しています。キャンプ場や里山では、屋外活動ならではの楽しみがあります。プレイリーダーと遊んだり火を着ける経験をしたりと、自然の中で五感を使った解放感ある活動をしています。とくにキャンプ場は、会員制の場所を特別に貸していただいているので、安心してのびのび活動できています。
里山でのサークル活動
地域の方たちのご厚意と温かい眼差しが活動を後押し
不登校の子どもたちは無償で義務教育を受ける権利があるのに、フリースクールの参加費を保護者が負担しなければなりません。保護者の負担軽減のために、スタッフは交通費程度の費用で活動してきましたが、講師陣を充実させるためには助成金だけでは限界があります。千葉市のフリースクールへの助成金が誕生しましたが、活動の支えになるところまでいっていません。
その一方で、地域の方々が子どもたちのために応援・ご協力くださり、感謝の気持ちでいっぱいです。民生委員さんや子育て支援団体の方などが学舎を訪ねてくださったり、近所の方もそっと玄関に野花を置いてくださったりと、ゆるやかに見守ってくれます。ご自宅の駐車場を無料で開放してくださったり、お寺さんが行事の際、保護者用に駐車場を貸してくださったりもします。
今度は私たちが地域の方々にできることを
学舎を得てから、私たちはこの地域の方々に大変お世話になりました。はじめのうちは「不登校」というネガティブなイメージで受け取られるのではと懸念していましたが、「子どもたちのために必要だね」と言って肯定的に受け入れてくださるので、大きな励ましと力を感じています。
次年度は「防災教育」というキーワードから地域の方々とつながり、ともに生きていくための学びをいっしょに考えていけたらと思っています。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
お問合せ先
まなびスぺ―スCOCOCARA
所在地:千葉市若葉区多部田町752-10
メール info@coconet-chiba.or.jp
ホームページ:http://coconet-chiba.or.jp