【2022年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.8「特定非営利活動法人 ハイティーンズサポートちば」の活動を紹介します!
【事業名】10代後半の若者へ支援と相談活動
▼こうして助成金を活用しました!
食支援・広報活動・講演会に関する諸費用に充てました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
SOSを出しにくい10代後半の若者たち
日本の貧困対策には、高校生をはじめとした10代後半の貧困問題が抜け落ちているのが現状です。しかも、高校生が経済的困難や生きづらさを抱えていたとしても、素直に「SOS」が出しづらい状況があり、「貧困」が見えにくくなっています。若者向けの相談窓口や居場所づくりの必要性を痛感し、団体を設立しました。
県も後押し!高校の中に「居場所カフェ」を開設
これまで、高校生を中心とした若者を対象に個別相談、修学・就労支援、食支援、高校居場所カフェの開設等に取り組んできました。このうち高校での居場所づくりについては県知事の後押し等もあり、千葉県では今年度から「課題を抱える高校生の居場所設置・相談支援事業」として県立高校5校で開設されています。当団体はそのうち2校(市川工業高校「りりいふカフェ」・生浜高校「ライトカフェ」)で運営に携わっており、おかげさまで順調です。
また、他の高校からも開設に関する相談・要望や、「居場所カフェを開きたい」「協力したい」という相談も寄せられており、我々の活動がきっかけになっている手応えを感じています。今後増やしていければと考えています。
食の支援活動を入り口として
以前より行っている食支援ですが、今年度は主に千葉市にある通信制の県立千葉大宮高校で、お米の配布を6回行いました。600㎏のお米を2㎏ずつ小分けにして希望者に配布するなど、フードバンク等の諸団体やボランティアの方々の協力のもと実施しています。
こういった食支援活動から少しずつ信頼関係を築いていくことが、居場所カフェの設置や順調な運営につながっていくことも多く、千葉大宮高校にも校内居場所カフェを設置しました。今後も取り組んでいきたいと思います。
フードバンクふなばしと連携して
講演会や映画を通じて
今年度は、5月に講演会「ヤングケアラーを支援する」を開催しました。参加した方から多くの感想が寄せられ、問い合わせ内容によっては関連団体への橋渡しをするなど、つなぎ役としての役目を果たすこともできました。
また、12月には映画「子どもたちをよろしく」上映会と、この映画を企画された寺脇研さんと前川喜平さん(元文部科学省事務次官)のトークショーを行いました。10代後半の若者が抱える困難について、掘り下げたお話を伺うことができました。
ほんの小さな協力が大きな力に
現状の社会のしくみでは、10代後半の若者に対する修学・就労、人間関係などの支援が弱く、この年代に光が当たっていません。さまざまな困難を抱えている若者の数は決して少なくはないのですが、彼らを取り巻く環境への理解や、支援すべき大人や教育現場の対応が進んでいるとは言えません。例えば就労に関しても、適切な支援を得られず自力で探すのに苦労している若者が少なくないのです。
そんな若者が生きやすくなるようなシステムを作る必要性を日々痛感するなか、とくに重要と感じているのが、地域の人々とのつながりです。地元の居場所カフェにご協力いただくなど、少しでも関心をもっていただければと思います。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 ハイティーンズサポートちば
所在地:千葉市中央区春日2-21-14 第一野田マンション202号室
TEL:090-3525-2055
ホームページ:https://hs-chiba.net/