【2022年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.3「NPO法人 千葉こども家庭支援センター」の活動を紹介します!
【事業名】フリースクール事業
▼こうして助成金を活用しました!
フリースクールの見学に訪れた親子のプライバシーに配慮しつつ、話をゆっくりと聞けるようにするために相談室の「間仕切り」と、フリースクールに通ってくる子どもの人数に応じて室内をレイアウトしやすくなる「個人用の机」の購入に助成金を活用しました。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
「我が子の笑顔が見たい」を共に叶える事業
カウンセラーとして活動するなか、育児書通りではうまくいかない子育てに大きな不安を抱いたり、肩身の狭い思いをしたりしている親が多数いることを実感しました。相談の多くは学校生活に関することで、子どもたちが安心して力を発揮できる環境づくりが必要だと痛感しました。
そこで家庭と学校の架け橋となるべくNPO法人を立ち上げ、不登校児童・生徒をサポートするフリースクール「ペガサス」を開設しました。おもにフリースクール事業、相談事業、講演事業を行っています。
子どもたちが安心して学力をつけられる場づくり
フリースクール「ペガサス」では、元公立小学校校長の常勤職員と、小学校の学習支援員もしているスタッフが学習指導に当たっています。また、フリースクールとして大切な子どもや保護者の相談担当として、公認心理師の資格を持つ代表が相談を受けています。当スクールに通っているのは中学生が多いですが、小2以上の小学生も在籍しています。
学校以外にも通う先があって、「いつ来ても落ち着いて勉強できる居場所」が確保されていることにより、少しずつ勉強の遅れを取り戻し、学校へ戻ることができたり、次の進路について考えられるようになります。そうして最後には巣立っていく子どもたちを見るのは本当に嬉しいです。
-
プログラミング体験や陶芸教室も
-
助成金で購入したデスクで学習に集中
また、「ペガサス」では千葉市内の小中学校を中心に、近隣市町村の小中学校との連携を大切にしています。子どもの学習内容や様子を月に1度必ず在籍校へ報告し、中学生は定期テストもフリースクールで受けられるようにしています。義務教育段階の子どもたちが必要とすべき学力が獲得できるよう、今後も手助けをしていきたいと考えています。
HSCについて理解とノウハウを教育現場へ
HSCとは「特別な敏感さをもつ子ども(Highly Sensitive Child)」のことで、現在、千葉県教育委員会でも「生徒指導の重点施策として学校が対応すべきこと」の1つに挙げられています。とくに学校の先生方からは、子どもたちの多様性に対応していかなければ教育現場がもたないという危機意識すら感じられるような状況で、HSCについても関心が高く、研修への参加希望が着実に増えてきています。
HSCに関する著書もある代表が講師に呼ばれることも多く、千葉市内や千葉県の学校関係者を中心に県外でも講演活動をしています。コロナ禍以降はオンラインが中心になりましたが、以前は最大で200人規模の講演もあったほどです。講演や著書をきっかけに相談に訪れたり、フリースクールにつながったりすることもあります。私たちは、こうした教育現場とのパイプを活かして、学校と家庭との橋渡し的な役割を果たしていきたいと考えています。
-
講演風景
-
相談風景
すべての子どもたちに進学の選択肢を
不登校の子どもたちの多くは勉強を投げ出したわけではありません。現に「ペガサス」に通っている子どもたちは日々熱心に勉強しています。私たちはそんな子どもたちから進学の選択肢を奪わないように、これからも学習支援と相談事業を柱にした事業を展開し応援していきます。
お問い合わせ先
NPO法人 千葉こども家庭支援センター
所在地:千葉市中央区新宿1-4-10 シーガル新宿ビル4F
TEL 043-239-7891
ホームページ https://pegasasuwing.com/