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【2022年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.1「こども食堂 中山ごはん」の活動を紹介します!

【事業名】こども食堂 中山地区の立ち上げ

▼こうして助成金を活用しました!

冷蔵庫、お弁当箱、袋、ポスターの印刷代に充てました。さらに冷凍庫を備えるために設置場所を調整しています。

 

パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金
地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。

コロナ禍で細る子どもの食を支えたい

コロナ渦により給食が止まったことで体重が減った子どもも見受けられたと聞き、家族で話し合って「こども食堂」の設立を思い立ちました。2021年12月から予約制で会食とお弁当の配布をしています。

会場となっているのは船橋市西部公民館で、会食は第1、第3土曜日に、少人数で45分間×3回の入れ替え制にしています。本当はもっとゆっくりできるようにしたいのですが、コロナ禍ではそれも難しいので、できるだけ多くの方に利用していただくことを優先しています。1日40名以上の利用があります。

お弁当は「5」のつく平日の夕方に配布していて、仕事帰りの親や塾に行く子どもが利用しやすいような配慮をしています。感染対策をしているとはいえ会場に出向くことに抵抗があるという方もいましたし、きちんとした食を提供する回数を少しでも増やしたいという気持ちもありました。こちらも完全予約制で、毎回70~90食の申し込みが来ています。

運営ポリシーを明確にして協力者を募る

「中山ごはん」には、大切にしている運営ポリシーが3つあります。
①食育のすすめ ➁孤食を減らす ③食品ロスを減らす です。
これを明確に打ち出すことで、活動にブレが生じないようにしています。

活動の中心となっているのは、もともと幼稚園教諭として働いていたことのある菊田瞳さん(代表)と、その母親で、調理師として人の集うカフェ経営の経験もある田村康代さん(副代表)。そこにもう一人の娘さんも加えた家族3名が主要メンバーとなって活動計画を練りあげました。立ち上げ前に説明会を2回開催。多くの方が主旨に賛同してくださり、協力者もたくさん集まりました。

 

現在70名ものボランティア登録があり、子どもの食事の世話や絵本の読み聞かせなども交えて、子どもを中心に楽しく食事ができる工夫をしています。なかにはグラフィックデザイナーの方もいて、町内会の掲示板や、募金箱を置いていただいているお店に貼るポスターなどを作ってもらい、周知を図っています。また、栄養士をめざしている学生ボランティアも勉強を兼ねて参加しています。

【ポリシー①】食育のすすめ

みんなで楽しく食べられるように、子どもの食事をサポートするスタッフが付いています。ふだん嫌いで食べないものも、みんなといっしょだとおいしいと食べてくれるお子さんもいます。

お弁当は大人も子どもも同じ量ですが、子どもたちは自分のお弁当という特別感を持ち、野菜中心のお惣菜を喜んで食べてくれます。子どもが好むように味付けの工夫をしているので、作り方を教えてという要望もありました。

【ポリシー➁】孤食を減らす

年齢制限は設けていませんので、いっしょに食事を楽しみたい方にどんどん利用していただきたいです。子どもが食事をしている間に、お母さん同士の交流も生まれています。お母さんに気分転換してもらうために、お父さんが休日にお子さんを連れてくることもあります。子連れの外食は気を使いますが、「中山ごはん」では子どもの相手をしてくれるスタッフもいて安心です。

 

【ポリシー③】食品ロスを減らす

農園や市川青果市場、フードバンクから食材を寄付していただいています。野菜など採れすぎてしまった食材を寄付していただき、保存食に調理してこども食堂で使うことで、食品ロスを減らしています。会食場所のホワイトボードに提供元の紹介を書き、食べに来た方に生産者のことも考えてもらう工夫もしています。

 

必要としている方に情報を届けたい

オンラインの活動として、「船橋ワーキングマザーの会」と協力してインスタライブ「こどものために地域でできることって何だろう」を開きました。活動しているメンバーの顔が見えることで、親しみを持っていただけたようです。これをきっかけにインスタグラム経由での申し込みが増えています。

活動していて不安に感じるのは、本当に必要としている方に情報が届いていないことです。ソーシャルワーカーの方に、チラシやお弁当を届けていただいています。

子どもたちを真ん中にして食事と交流を

「中山ごはん」は、どなたでも来ていただける場所です。単に食事をするだけの場所ではなく、交流を持てる場所づくりをめざしています。おいしいごはんを食べながら、子どもの学びや遊びを広げ、子育て世代の悩みをともに考えていきます。

困っていることは、全員違います。誰かに応援されたり応援したり…。子どもを真ん中にして、みんなで手作りのおいしいごはんを食べながら、交流を楽しみましょう。

お問い合わせ先

こども食堂 中山ごはん

所在地:千葉県船橋市

TEL:070 8476 6808

メール nakayamagohan@gmail.com

インスタグラム:https://www.instagram.com/nakayamagohan